ユーザーコンファレンス「#UiPathForward Osaka 2019」が、6月18日(火)にナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター(大阪府北区)にて開催されました。
61社にも及ぶスポンサー様のご支援を受け、約1,200名の皆様にご参加頂きました。
当日は、弊社代表取締役社長CEO長谷川康一による基調講演、お客様による導入事例、製品ロードマップのご紹介、コンサルティングファームの対談セッションなどを行いました。展示会場では、パートナー企業とともに、UiPathの製品説明・体験からAI連携・アプリ連携の紹介まで、様々なブースをご用意し、UiPathの製品をご紹介しました。
基調講演において、弊社代表取締役CEOの長谷川康一は、「人財がど真ん中のデジタルトランスフォーメーション」について紹介しました。
まず、昨年と比べたUiPathの成長、お客様への感謝を述べ、関西地区での展望を説明しました。「昨年の#UiPathForward Osaka当時は、弊社の社員数は69名でした。皆様のお陰で270名の規模になることができました。関西地区では、ユーザー様やパートナー様への総合的支援を行うソリューションコンサルタント、製品に関する技術支援ができるテクニカルエンジニアを拡充してまいります。」と述べました。
UiPathのグローバル戦略は「日本仕様のRPAを世界標準にすること」で、UiPath におけるグローバル製品開発投資の40%は日本関連です。
一般的にRPAは「簡単で、大量で、繰り返し」が向いていると言われますが、おもてなし文化のある日本では「複雑で、少量で、多様な(分岐のある繰り返し)」自動化処理が求められます。この日本のニーズである「複雑で、少量で、多様な」自動化に対応できるRPAを実現すれば、UiPathは世界で通用すると考えています。
近年、ライフスタイルの変化やビジネスシーンの多様化に伴って、企業は様々な顧客のチャネルに対応しなければなりません。そのため、複数のITシステムが必要になり、ITシステム間の情報を統合するための無数の手作業(「ラストワンマイル」)が増えています。
UiPathでは、この「ラストワンマイル」を自動化し、人間がより創造性の高い、楽しい仕事を行えるような未来を実現したいと考えています。
ラストワンマイルの自動化が実現できれば、UiPathの製品は世界で通用する製品になると考えています。
ラストワンマイルの自動化を実現するには、実際の現場業務に精通した人間がRPAを使って自動化に携わることが欠かせません。このデジタル人財の創出・育成・活用を通して、未来志向のデジタル化を推進することができます。これが、UiPathの「人財がど真ん中のトランスフォーメーション」のビジョンです。
人財がど真ん中のデジタルトランスフォーメーションを行うために、UiPathは、「オープンなデジタルプラットフォーム」「ロボットフォーエブリワン」の2つの戦略を進めていきます。
様々なアプリケーションとの連携を通じ、UiPathがレガシー(過去の情報投資)とデジタルテクノロジーを繋げること
すべての人がMicrosoft Officeの製品を使いこなすのと同様に、当たり前にロボットを利用できる環境を目指すこと
UiPathは未公開企業ですが、投資家による企業評価は2年で 65倍に成長して7,700億円に、合計調達額約1,100億円になりました。3年連続で、コグニションXで最優秀AI賞を受賞し、AIを育てる技術としても注目を集めています。
また、基調講演では下記の発表とお知らせもご紹介しました。
「UiPath Go! 」の日本語版サイトを7月中旬リリースする予定です。「UiPath Go! 」はRPAのためのマーケットプレイスで、すべて日本語に対応しています。
製品自体の拡張も行い、簡易版開発ツールを9月より限定リリースし、10月以降に順次リリースを拡大していく予定です。
クラウド版UiPath Orchestrator は「UiPath Enterprise Cloud Platform」のパブリックプレビュー版にて既に利用可能です。クラウド版UiPath Orchestrator を利用することにより、より迅速な導入が可能になります。
▼「UiPath Enterprise Cloud Platform」パブリックプレビュー版の詳細はこちら
https://www.uipath.com/ja/company/info/2019-06-05
これまで、パートナー様向けの無償トレーニングを延べ29回開催いたしました。また、パートナー会社様ともに、エンドユーザー様向けトレーニングを3,000名以上に実施しました。
蓄積したノウハウにより、トレーニングを改良し、より良いトレーニングを提供していきたいと考えています。
無償オンライントレーニングの「UiPathアカデミー」に関しては、これまで2万名以上が受講し、今後フィードバックを受けて、さらに充実させていきたいと考えています。
なお、2年前より先行ユーザー様が、ユーザー会で事例を共有してくださっています。
今後、ユーザー様のRPA導入実績から得られた経験と知識の共有を行える場としてコミュニティを活性化させ、日本の自動化を加速させることを目指します。
業界や業務ごとの分科会があり、壁を越えたユーザー同士の交流と学びの場として、ご活用いただけます。
▼UiPath ユーザー会へのご登録はこちら
https://www.uipath.com/ja/user-group-japan
最後に#UiPathForward Osaka 2019内での講演内容を紹介し、「ロボットはミスもしますし、環境が変わると戸惑って止まったりもします。しかし、ロボットに愛情を持って育てることで仲間になり、生産性が向上します。さらにロボットはAIを組み合わせることで賢くなります。人財がど真ん中のデジタルトランスフォーメーションで現場からイノベーションを起こす日本の自動化を、皆様と進めていきたいと考えています。」と述べて基調講演を終了しました。
導入事例として、お客様より事例紹介をご講演いただきました。
RPA導入の利点や、実際の導入における課題と今後の展望、導入におけるポイント、RPAを動かす人材育成などについて各社様にご紹介いただきました。
「ダイキン工業のRPA普及に向けた挑戦」
ダイキン工業株式会社IT推進部 廣瀬忠史氏
「SMBCグループが描くRPAを起点とした生産性向上の先にある未来」
SMBCバリュークリエーション株式会社 代表取締役社長 山本 慶 氏
「RPAを成功させるために必要な要件 ~コンサル会社の導入経験から~」
アクセンチュア株式会社 テクノロジーコンサルティング本部 田畑 紀和 氏
アビームコンサルティング株式会社 戦略ビジネスユニット 安部 慶喜 氏
KPMGコンサルティング株式会社 Digital Labor & Transformation 福島 豊亮 氏
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 Analytics & Cognitive 中村 吉信 氏
PwCコンサルティング合同会社 ビジネストランスフォーメーション 中村 哲 氏
株式会社三菱総合研究所 コンサルティング部門 百瀬 公朗 氏
「スケーラビリティ ~RPAは小さく始めて大きく育てる~」
日本通運株式会社 IT推進部 井上 恵太 氏
パーソルテンプスタッフ株式会社 業務改革推進本部 渡部 広和 氏
「現場が輝くRPAプロジェクト」
アズワン株式会社 IT推進部 福田 智宏 氏
ダイハツ工業株式会社 管理本部 ICT室 ITマネジメントG IT企画T 栗山 利彦 氏
「トヨタ自動車におけるRPAの適用」
トヨタ自動車株式会社 ITマネジメント部 働き方変革支援室 岩瀬 正樹 氏
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
Topics:
イベントJapan, UiPath
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