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いよいよ第2幕が始まる。エージェンティックオートメーションの世界へ「Agentic Automation Summit for Partners」

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2025年6月12日(水)、東京ミッドタウンホールにて、パートナー様をお招きして、年次カンファレンスである「Agentic Automation Summit for Partners」を開催しました。当日はビジネスに活用できる最新情報もご紹介。本記事では、当日のセッションを抜粋しながら、ご紹介します。

エージェンティックオートメーションがもたらす未来の働き方を、日本から世界へ

まず、UiPath株式会社会長の長谷川 康一の開会の挨拶からスタート。UiPathは、2017年創業以来、日本で作ったユースケースを世界へフィードバックし、グローバルを牽引してきたと長谷川は言います。当時から、自動化は進化してきましたが、まだまだ“誰でも使える”レベルには至っていない状況。いわゆる、その“自動化の壁”を破るのが、エージェンティックオートメーションであると長谷川は断言します。

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UiPath株式会社 会長 長谷川 康一

一般的に、対話形式でチャットアシスタントとして利用されているAIエージェントは、個人の生産性を向上させますが、UiPathの提供するエージェンティックオートメーションは、組織の生産性を向上させるという点が、大きく違うと言及。「すでに活用しているRPAのロボットに、AIエージェントを追加して、圧倒的な価値を高められるのが、UiPathのエージェンティックオートメーションです。圧倒的に業務時間を減らすことができる」と強調。エージェンティックオートメーションの特徴は、ロボットとAIエージェントと人を組み合わせた業務フローで圧倒的な成果が出せると紹介しました。

エージェンティックオートメーションは単なる技術革新ではなく、新しい協業のあり方

UiPathでの成功とは、ビジネス上の取引きだけでなく、パートナー様とのよい関係、日本語でいう「絆」が重要だとマデレインは、冒頭で話しました。この絆こそが、エージェンティックオートメーションの新時代の幕開けに際して、世界を牽引するといいます。

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UiPath Inc. インターナショナルチャネル バイスプレジデント マデレイン・エリス

そして「私たちはいま非常に重要な節目にいる」とマデレインは断言します。単なる技術変革の節目ではなく、働き方やリーダーシップなど新たな価値創出、そして社会形成のあり方さえ変革する転換点だと説明しました。特に、日本は世界有数のエージェンティックオートメーション市場であり、その市場規模は、2024年時点で約168億円相当だったのが、2030年に約10倍の1兆6800億円に達すると見込まれています。

最後にマデレインは、パートナーの皆さまにぜひチャレンジしてほしいことがあると語りました。「皆さまの役割を普通のパートナーでなく、変革の主導者だと思ってください。皆さまの深い専門知識や知見、顧客中心の姿勢、強いリーダーシップで、この変革を率先してください。私たちの協業で、社会に新たな価値を示していきましょう!」

RPAもAIエージェントも。両領域に強い私たちの未来は明るい

「パートナービジネス戦略」というテーマで登壇したのは、執行役員パートナー営業本部長の渡邉 興司です。参加者の皆さんに向かって、「2017年から一緒に市場をつくってきた皆さまは、パートナーというより、仲間。本当にありがとうございます」と感謝の言葉から始まりました。渡邉曰く、パートナー経由でのビジネスの割合は、グローバルが44%に対して、日本はほぼ2倍の87%。いかに日本のパートナー様が重要であるかを伝えました。

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UiPath株式会社 執行役員パートナー営業本部長 渡邉 興司

日本で順調に成長を遂げてきてUiPathですが、エージェンティックオートメーションについては、「いよいよAct2、第2幕として、エージェントオートメーションの世界へ入っていきます」と渡邉。「今後、AIエージェントの浸透によって、これまで自動化が難しかった領域にも活用範囲が拡大し、RPAはさらに成長していくと考えられます。 つまりAIエージェントもロボットも、両方の領域に強い私たちの未来は明るいです!」と強調しました。

決まった動作を安全確実に行うのが得意なロボット、そしてロボットが収集したデータを分析・判断するAIエージェント。さらにAIエージェントがレコメンドする結果を人が確認して承認するというフローで、「より大きな業務プロセスの自動化が可能になります!」とまとめました。

UiPath エージェンティックオートメーション戦略とは

次に登壇したUiPath Inc.製品戦略バイスプレジデントのフェイラン・ハオは、まずUiPathのこれまでのストーリーについて触れました。創業から常に、「新しいRPAとは、新しい価値創造とは何か」に向き合い、新しい製品を次々開発してきました。常に最高クラスのオートメーションを実現し、UiPathは、いまやナンバーワンのエンタープライズ向けのオートメーションプラットフォームになりつつあるとフェイランは断言しました。2023年、世の中を驚かせた生成AIの登場で、これを自動化にいかに活用できるかと考えました。その結果、誕生したのが、エージェンティックオートメーション。いわゆる“Act2”=第2章の幕開けにつながりました。

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UiPath Inc. グローバル製品戦略 バイスプレジデント フェイラン・ハオ

では、エージェンティックオートメーションは何ができるのでしょうか。フェイランは、融資申請のプロセスで解説。融資申請には、受付から様々なデータ入力とチェック、分析、判定などを経て、最終的に申請者へ回答するまで、多くのプロセスが存在します。これらをRPAとAIエージェントそれぞれが得意な作業に振り分け、人間はイエスかノーの判断だけでよい業務フローを構築します。そして、これら多くのサブプロセスをどうつなげるかが難しいのですが、UiPath Maestroで解決できます。UiPath以外の他社ツールを利用していても、すべてのプロセスをつなげて一体化できるのが、UiPathエージェンティックオートメーションの特別な点なのです。最後に、最高水準のオートメーションとツールであること、ベンダーに依存しないこと、などがUiPathが選ばれる理由であると断言しました。

すべてのアプリケーションに対応できるテストクラウドを実現

アジアパシフィック・日本地域を担当するリチャード・スペンスの登壇テーマは、エージェンティックテスティング戦略です。DX分野において、いま世界で何が起きているか。様々なアプリケーションを同時に使用するシーンが増えているとトーマスは言います。例えば、スマホでインターネットバンキングを確認するという1つの動作に、5~6つのテクノロジーが起動します。UiPathのテストクラウドでは、このような場合に対応が可能なのです。

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UiPath Inc. グロースセールス エリアバイスプレジデント リチャード・スペンス

レガシーと呼ばれるものから、最新のウェブアプリケーションまで、たった1つのテストクラウドですべてのアプリケーションに対応できるテストクラウド。従来のテストが、システマティックにルールベースで、限定的なタスク指向による“段階的に取り組み”だとすると、これからのテストは、直感的もしくは確率的に幅広い“目標指向の取り組み”です。この点が大きな違いだといいます。

「よくテストには、イノベーションが起きないと言われ続けてきました。しかし、いま素晴らしい転換点にあります。皆さまといっしょに新しいプラットフォームを、エンドトゥエンドのアプローチで、大きなビジネスインパクトを与えて行きたいです」と結びました。

UiPathと強固なアプライアンスで、パートナーを支援する

最後は国内唯一のディストリビューターであるSB C&S株式会社の河合祐吾氏によるパートナー様支援について紹介していただきました。同社がUiPathのディストリビューター事業をスタートしたのは2020年。まだまだエンタープライズ向けのRPAは難しいという見解があった当時、すでに「エージェント」という言葉を使っていたUiPathに非常に期待したと河合氏は振り返ります。

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SB C&S株式会社 ICT事業本部クラウドプラットフォーム推進本部 統括部長 河合祐吾氏

現在、同社の支援内容は主に4つ。ウェビナー等による最新情報の発信の強化。また資格対策の勉強会を企画するなどの技術支援。同社が多くのメーカーのビジネスを推進する中で培ったマーケティングのナレッジを活用した、案件獲得のマーケティング支援。さらには、いかにビジネスを成長させるかの状況分析および成長戦略立案です。このような支援で、パートナー様の販売力・売上向上を実現しています。当日は、実際に支援しているパートナー様の事例もご紹介くださいました。最後に「私たちはUiPathとは強固なアライアンス関係にあります。支援アイデアも多くあります。ぜひ多くのパートナー様と一緒に、オートメーション市場を盛り上げていきたいです」と宣言されました。

計8部門、8社が受賞。「UiPath Japan Partner Awards 2024」表彰式

カンファレンス最後には、「UiPath Japan Partner Awards 2024」表彰式が執り行われました。日本におけるエンタープライズ自動化・AIビジネスの発展に多大な貢献をされたパートナー様が、百数十社におよぶ日本国内のパートナー企業から選出され、8部門で、8社のパートナー様を表彰させていただきました。

  • Partner of the Year – TIS株式会社

  • Impact Partner of the Year – 株式会社電通総研

  • Innovation Partner of the Year – 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

  • AI and Automation Growth Partner of the Year – 株式会社OLDE

  • Automation for Good Partner of the Year – 日本アイ・ビー・エム株式会社

  • Industry Solution Partner of the Year – 日本電気株式会社

  • Customer Growth Champion Partner of the Year – 株式会社日立システムズ

  • Master Dealmaker Partner of the Year – 株式会社クレスコ

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エージェンティックオートメーションがもたらす豊かな未来へ向けて、さらなる強い絆でパートナーの皆様と一緒にお客様に価値を届けるべくUiPathは邁進していきますので、ぜひご期待ください。

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