本ブログは、UiPath米国本社が発表したブログを翻訳したものです。
クリスチャン・バーグ(Christian Berg)は、UiPath米国本社プロセス分析AI部門 プロダクトマネージメント担当ディレクターです。
ユリア・イストラテ(Iulia Istrate)は、UiPath米国本社Connect Enterprise部門 プロダクトオーナーです。
サーシャ・レミンニー(Sasha Reminnyi)は、UiPath米国本社プロダクト担当ディレクター(前StepShot社 CEO)です。
ロエル・ヴリーヘン(Roel Vliegen)は、UiPath米国本社エンジニアリングおよびプロセスマイニング部門 バイスプレジデント(前ProcessGold社 共同CEO 兼 共同創立者)です。
ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)は、使いやすく、迅速に価値を得られるということは、すでに周知の事実ですが、私たちは、お客様にこの価値をもっと迅速にお届けするには、どのようにしたら良いかということを考えてきました。
「自動化戦略のプランニングにおけるより良い方法とは何か?」-この1年間、私たちは、このことを課題に掲げながら、お客様と接してきました。お客様との会話を繰り返した結果、重要なポイントが3つあることが分かりました。
現在の運用に支障をきたさず、簡単な方法で自動化の事前プランニングを行う必要がある。
このプランニングのプロセスは、コスト効率が良い必要がある。
自動化戦略の計画と優先付けには、科学的でデータに基づく方法が必要である。
2019年10月にラスベガスで開催されたFORWARD IIIにおいて、UiPathの最高製品責任者であるParam Kahlonが、UiPath Explorer製品ファミリーとConnect Enterprise Hubを発表しました。お客様からのフィードバックを取り入れて開発された製品群で、組織全体にわたってプロセス分析をシンプル化するものです。
UiPath Explorer製品ファミリーは、プロセスの特定、ドキュメント化、分析、優先付けが簡単に実行できるように設計されており、論理的で視覚的な分析によって、フロントラインとバックエンド両方の運用に対応する独自の機能を備えています。
Explorerファミリーの各製品の詳細と、これらの製品が自動化戦略を論理的にプランニングする上でどのように役立つかをご説明します。
最大の成功をもたらす自動化戦略は、最も有望なプロセスとユースケースに取り組むことから始まります。課題は、自動化を始めるために、プロセスをいくつか特定し、その優先付けの方法を知ることです。
Explorer Enterpriseは、プロセスを構成するフロントエンドのタスクをデータによって分析することで、この課題を解決します。各プロセスを構成するステップを自動的に見極め、人工知能(AI)でそれらのステップを分析して、視覚的なプロセスマップを構築します。プロセスマップには、組織全体の中でプロセスの自動化に適した箇所とプロセスの改善余地がある部分が示されます。
Explorer Enterpriseは、UiPath Orchestratorで簡単に設定と管理が可能です。UiPath Orchestratorから従業員にオプトインのリンクをメールで送信できます。その後Explorer Enterpriseが、ホワイトリストに登録された一連のアプリケーションに対して、組織の全ユーザーが実行したタスクを自動的にキャプチャして分析します。これによって従業員の日常業務を中断させることはありません。
Explorer Enterpriseは2019年10月より、プライベートプレビューを開始しています。
Explorer Enterpriseについての詳細はこちら
Explorer Enterpriseは、ユーザーが実行しているフロントエンドタスクの分析に役立ちますが、通常これらのタスクが構成する広範な業務プロセスを分析するには、ユーザー、チーム、システム、国などに応じて、別々のアプローチが必要となります。
プロセスマイニングでは、さまざまなシステムにおけるトランザクションのログデータを1つの視覚情報にまとめることにより、業務プロセスの可視性が向上します。
調達から支払い、注文から入金、またその他多くのプロセスを完全に可視化することで、プロセスが実際にどのように実行されているかを確認できます(ほとんどの場合、期待とは異なっています)。また、それだけでなく、データを使用して、自動化で効率化できる問題箇所を特定することもできます。
システムログの他、ロボットのログもProcessGoldに取り込まれて表示されるため、手動タスクと自動タスクの両方を含む形で更新後のプロセスを簡単に確認でき、プロセスの最適化と効率性の改善測定に役立てることができます。
2019年10月に行われた買収によって、ProcessGoldはUiPath社に加わりましたが、すでにご利用いただくことが可能です。詳細については、UiPath社の営業担当者にお問い合わせください。
プロセスを定義してドキュメント化したら、各ステップをさらに深く掘り下げて、自動化をより迅速に開始できるようにしたいと思われることでしょう。しかし、現場の従業員が日々行っているような細かいプロセスをすべて把握している人はいません。
Explorer Expertを使用すると、ドキュメント化されたプロセスの各ステップについて、組織内の熟練ユーザーから直接詳細な情報を得ることができます。プロセスを熟知したユーザーが、業務プロセスの各ステップをドキュメント化し、そのドキュメントに対して必要な情報を追加したり注釈を付けたりすることができます。最も生産性の高い従業員からベストプラクティスを集め、組織全体がメリットを得られるように展開します。
また、Explorer Expertでは、RPA開発チームやビジネスアナリストが理解しやすいフォーマットであるプロセス定義ドキュメント(PDD)の形式で、簡単にエクスポートできます。このPDDを使うとRPA開発者は、プロセスの各ステップの詳細について簡単に理解できるため、UiPath Studioでのワークフローの作成を迅速に行うことができます。
Explorer Expertは、2019年のStepShot社の取得によってUiPathファミリーに加わり、10月より、一般提供を開始しました。
組織全体にRPAを拡張するには、エンドユーザーの一人ひとりが自身の自動化のアイデアを実現できるよう手助けをすることが重要です。新たに発表されたConnect Enterprise Hubを使用すると、トップダウンとボトムアップの両方向から自動化の可能性を見つけ出すことができます。Connected Enterprise Hubは、使いやすいクラウドベースのソリューションで、自動化のアイデアの発見と管理、プロセスドキュメントの保存、再利用可能なコンポーネントの安全な活用が可能になっています。
これまでは、スプレッドシートやポストイットで情報をまとめるような面倒な方法で様々な自動化のアイデアを得ていたかもしれませんが、Connect Enterprise Hubを使用すると、一貫性と統制がとられた、論理的な方法で自動化プロセスのアイデアを集められます。
Connect Enterprise Hubによって、RPAプロジェクトを瞬時に把握し、ベストプラクティスと実装における一貫性を促進することができます。また、自動化に関連するすべてのドキュメント、成果物、コードのための独自のポータルサイトを提供することができます。
初期ユーザーのAlphabet社(BMWグループのメンバー企業)で ITアプリケーションのプロジェクトマネージャーを務めるMarkus Werner氏は、「UiPath Connect はアイデアから実装までのプロセスを大幅に加速させます」と語っています。UiPath社内のCenter of Excellence(CoE)では、Connect Enterprise Hubを使って、これまでに18,000時間以上もの時間を削減しています。
自動化の事前フェーズにおいて、Connect Enterprise Hubは、Explorer EnterpriseとExplorer Expertの両方と連携して動作することにより、自動化アイデアの文書化と対応を連動させて実施することができます。
Connect Enterprise Hubについての詳細はこちら
UiPathの発表した新しい自動化プラットフォームで、業務を自動化してみませんか?
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