本ブログは、UiPath米国本社が発表したブログを翻訳したものです。
ラドゥ・タプスはUiPath米国本社のプロダクトマネージャーです。
UiPathでは、“A Robot for Every Person(すべての人にロボットを)”というビジョンを掲げています。自分専用のロボットが、いつでも必要な時に業務をサポートしてくれたら、生産性が非常に高まることでしょう。UiPathでは、すべての製品において、より多くのことができる優れたソフトウェアロボットを提供するよう、常に改善に取り組んでいます。今回のリリースでは、以下の新機能を提供します。
1日の始まりを想像してみてください。コーヒーを片手にシステムを起動します。ロボットトレイを 1回クリックするだけで、専用のロボットが業務に必要なすべてのプログラムを起動し、ウィンドウを開きます。そして、ロボットはアプリケーションにログインして作業が開始できる適切な画面に移動します。これを自動開始プロセスと呼んでいますが、ロボットのサポートで1日を開始すると、生産性を大幅に向上できます。
新しい自動化ワークフローを開発する際、以前に作成したワークフローを簡単に再利用できれば、より効率的に開発が行えます。UiPath Studioの新しいチェーンプロセス機能では、以前使ったワークフローを呼び出して再利用することができます。
また、同時実行機能を使用すると、短時間でより多くの処理を実行できます。チェーンプロセス機能により、自動化ワークフローを再利用して作業をスピードアップできるのに加えて、ロボットがシステム上で複数の自動化を同時に実行できるようになり、全体的な処理量を増やすこともできます。
成功事例を参考にしたい人は多いと思います。あなたが開発した自動化ワークフローを共有すれば、他にも多くの人が生産性を向上できます。そして、もし他のユーザーがさらに改善したワークフローを共有してくれたとしたら、それは大変すばらしいことではないでしょうか。今回のリリースから、新しいバージョンの自動化ワークフローが利用可能になると、ユーザーが自発的にダウンロードを開始する必要なく、ロボットが自動的に検出してインストールします。
さらに、ユーザーの皆様からは、他のアプリケーションやウェブ上といった外部からロボットを制御する機能が欲しいという声も数多く寄せられていました。今回、この機能をサポートするAPIを追加しました。このAPIによってプロセスのリストを取得したり、必要に応じてプロセスを開始、停止したりしてロボットを制御できます。
日々の業務においては、同僚のアドバイスやサポートが必要となる場面があると思います。同様に、ロボットが現状のタスクを完了するために、人間との対話を必要とするケースがあります。このような対話を素早く行えるよう、Studioでは有人の(ユーザーの操作を伴う)Formsアクティビティの提供を始めました。
例えば、200万ドル以上の住宅ローンの処理業務を担当する銀行員が、300万ドルの住宅ローンの申し込みを受けたとしましょう。ロボットは、さまざまなシステムからローン申込者の信用情報を収集して表示します。担当者は、これによって問題がないことを確認して、ローンを承認します。あるいは、クレジットスコアが低いなどの場合には警告が出され、担当者はその警告を確認して融資を承認しないという判断をすることができます。
今回のリリースにより、あらかじめ用意されているフォームテンプレートを使用して、フォームを作成する時間を節約したり、カスタムフォームを一から自由に作成したりできます。WYSIWYGエディターを使用すれば、ドラッグ&ドロップ操作だけで簡単にフォームをデザインすることができます。コーディングのスキルも不要です。
コンタクトフォーム
Formデザイナー
コンタクトセンターにおける新入社員の業務を考えてみましょう。入電に対応して顧客関係管理(CRM)システムでチケットを作成します。新入社員なのでこのタスクを割り当てられたのは初めてで、正しい手順が分かりません。この状況を解決するために、Formsアクティビティの拡張である[吹き出し]アクティビティが、状況に応じたガイダンスを画面上にポップアップ表示します。[吹き出し]アクティビティは、新入社員のトレーニングの手間を省くだけでなく、コールの処理時間の短縮にも貢献します。
[吹き出し]デザイナー
基幹業務プロセスの多くでSalesforce®ソリューションをお使いの方も多いと思います。Salesforceソリューションを含む自動化構築のネイティブサポートを追加しました。Salesforceとのネイティブな双方向統合のために、パッケージ化されたActivitiesとConnector*の両方を活用しています。ロボットはSalesforceソリューションに直接アクセスでき、Salesforceソリューションのイベントは、ロボットを自動的に起動して自動化ワークフローを実行できます。
Slackとの双方向統合機能の提供も開始しました。Slackでのロボットの起動や、ロボットによるSlackへのメッセージ投稿が可能になりました。さらに、ロボットでSlackのチャンネルを作成したり、ユーザーをチャンネルに追加したりすることもできるようになりました。
新しいITオートメーションアクティビティでは、ロボットによって日常業務を簡単に自動化できるようになり、IT部門は、より戦略的な取り組みに集中できるようになりました。ITオートメーションアクティビティには、以下のメリットがあります。
生産性の向上
ITインフラストラクチャ、サービス、ビジネスルールの変更に対するレスポンスタイムの短縮
より簡単に新しいプロセスの連携を実現
現在、VMware、Active Directory、Exchange Server、Microsoft Azure、Citrix Hypervisorをサポートしており、今後さらに拡大していく予定です。
これらの新機能については、お客様からのフィードバックも数多く寄せられています。初期ユーザーのJOLT Advantage Group(2019年度、UiPathパートナー・オブ・ザ・イヤー、RPAイノベーション・アワードの受賞者)からのフィードバックをご紹介します。
「Take Home a Robot」(同社主催のRPAの体験ワークショップ)でUiPath社と一緒に仕事ができたことは、すばらしいことでした。次に何が来るのか、カーテンの向こう側を垣間見ることができ、このすばらしい自動化の旅に参加しているということは、本当にすばらしくエキサイティングなことだと思います。次に何が来るのか、カーテンの向こう側を垣間見ることができ、このすばらしい自動化の旅に参加しているということは、本当にすばらしくエキサイティングなことだと思います。-JOLT Advantage Group パートナー Chris Thilburg氏
*Salesforce AppExchange®で入手できます。
UiPathのロボットを使って、作業を自動化してみませんか?
Topics:
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)Product Manager, UiPath
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