本ブログは、UiPath米国本社が発表したブログを翻訳したものです。
ハリシュ・ドッダラ(Harish Doddala)は、UiPath米国本社のアナリティクスプロダクトマネージメント部門ディレクターです。
ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)は、ここ数年で急成長を遂げ、現在では、多くの企業がビジネス戦略を推進する上で重要なツールと位置付けています。英Economist Intelligence Unit社の調査では、70%のCEOが、ビジネス戦略上の最優先事項としてRPAと人工知能(AI)の2つを挙げています。
我々UiPathが、最近お客様とお話させていただいた会話のなかで、特に際立っていたご意見が2つありました。
RPAが戦略的ツールと捉えられるようになり、その期待値も高まっています。1つめとして、RPAによるビジネス効果を定量的に測定し、検証する必要があるというコメントが、多くのお客様から寄せられました。RPAによるビジネス効果を測定、定量化、視覚化するためには、豊富なツールとダッシュボードが必要です。
2つめとして、より組織横断的にRPAを活用するようになり、組織全体にわたるさまざまな関係者や意思決定者が、RPAがビジネスにもたらす効果や価値を認識しつつあるという声もいただいています。RPAセンター・オブ・エクセレンス(CoE)チームだけでなく主要な関係者に対して、また従来型のRPA運用測定基準によるものだけでなく、RPAの効果を定量化して示すことが必要になっています。
2019年10月にラスベガスで開催されたFORWARD IIIにおいて、UiPathの最高製品責任者であるパラム・カロン(Param Kahlon)が、これらの課題を解決する製品として、UiPath Insightsを発表しました。UiPath Insightsは、強力な統合型分析ソリューションです。RPAの運用とビジネスの成果を測定、レポートし、また両者の連携を調整することができます。
UiPath Insightsは、RPAの運用パフォーマンスやビジネス効果の測定において、RPAのCoEチームからビジネスユーザーや他の関係者に至るあらゆるユーザーにとって、重要な機能を提供します。UiPath Insightsでは、組織全体でのダッシュボードの共有、重要業績評価指標(KPI)のモニタリング、重大イベントの発生時のプッシュ通知の受信、また、統合された機械学習(ML)を使用して、将来的な稼働状況やマイルストーンの予測による自動化環境の最適化を簡単に行うことができます。
RPAのCoEチームから業務担当者や経営者層に至るまで、すべての関係者が、効果測定の基準や自動化の活用方法について独自の考え方や要望を持っています。UiPath Insightsは、標準搭載の豊富なパフォーマンスダッシュボードのライブラリ、ドラッグ&ドロップでのカスタマイズ機能、共有可能なレポート機能を提供し、このような多様なユーザーの考え方や要望に対応します。UiPath Insightsによって、ビジネス関係者とRPA CoEチームは、自動化の目的や成果の測定方法について、認識を合わせやすくなります。
自動化がビジネスとその収益に与える効果を把握するには、組織全体にわたる取り組みが必要です。UiPath Insightsの単一のインターフェースを通じて、RPA CoEチーム、IT部門担当者、ビジネスユーザーのそれぞれが、KPI を選択して定義できるようになります。これにより、一定期間における自動化の効率性やパフォーマンスを評価し、投資対効果(ROI)やコスト削減額といった形でビジネス価値を数値化できます。
異常動作、重大イベントの発生、主要なマイルストーンの達成を即座に通知するアラートにより、迅速に対応を準備することができます。この機能を活用して、特定のダッシュボードまたはレポートの配信をスケジュールし、関係者に通知することもできます。
自動化、ワークフロープロセスの異常、ボトルネックなどの稼働状況を予測する機能を提供するなど、UiPath Insights全体にAIの技術が組み込まれています。アダプティブインサイト機能を使用することで、既存データを分析するための新しいビューを作成し、別の視点からの分析を表示させることができます。その表示後に、自然言語生成AIを活用してダッシュボードナレーションをオンにすると、ダッシュボード内の各チャートについて、テキストによる説明が表示されます。その表示後に、自然言語生成AIを活用してダッシュボードナレーションをオンにすると、ダッシュボード内の各チャートについて、テキストによる説明が表示されます。
RPA運用のパフォーマンス測定
収益に対するRPAの効果を測定
UiPath Insightsは、RPAが組織にもたらす真の効果を測定するための革新的なツール、というだけではありません。UiPath Insightsは、自動化の対象範囲を拡大し、自動化戦略を一段階上のレベルへと引き上げます。「測定できないなら、改善することもできない」というピーター・ドラッカーの言葉が思い出されます。
その言葉を念頭に置くと、Insightsの製品発表を皆様と共有できることを嬉しく思います。「オートメーションファースト」の次のステップに向けて、皆様とともにその道を歩むことを楽しみにしています。
UiPathのAI関連製品や、UiPath RPAとAIの連携でビジネス成果を向上する方法を詳しくお知りになりませんか?UiPath x AI Lab Japanにお越しください。
Director Product Management Machine Learning, UiPath
Landing Modal Subheadline