AI 搭載の オートメーションの力でヒトの持つ可能性を拡げることを目指す UiPathでは、”Women in Automation”と題して自動化に携わる女性たちの活躍を推進しています。
昨年11月、UiPath コミュニティの年次カンファレンス UiPath Friends Festival 2023 のなかで、「オートメーション業界でさらに躍進しよう!国内外で活躍する女性から学ぶキャリアの在り方 」として、自動化に携わる女性たちによるパネルディスカッションを国内で初開催しました。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのグローバル・インスティチュートの報告書(2015) (英語)によると、就労率、就労時間、業務内容など労働におけるジェンダー平等が実現される場合、世界のGDP(国内総生産)が10年間で26 %、金額にして3,360兆円アップすると報告されています。
これを受け、本パネルのモデレーター、UiPath 株式会社 執行役員 人事本部長 村上絵里子は、人的資本経営での人材の価値を最大限に引き出す例として、「女性の活躍 x オートメーション」を挙げました。女性の労働力をはじめ、世界中で埋もれている活用しきれていない人材一人ひとりの力が発揮され、そこに自動化を活用できれば、もっと経済を活性化できるのでは、と語ります。
そこで、「女性の活躍 x オートメーション」のど真ん中にいるUiPath ユーザー企業で働く女性たち3名をパネリストとしてお招きし、普段の業務や社内プロジェクトなどで日々奮闘していることやキャリアストーリーについて語っていただきました。
「オートメーション x 女性活躍推進の可能性」について考える機会を持つことで、「女性がリーダーの役割に挑戦し、キャリアを形成していくためのヒント」が得られたり、DX推進や業務自動化に取り組む方々にとって次のフェーズに繋がる気づきがあれば幸いです。
パネリスト(五十音順)
Kin さん(神戸 絹子 さん)
ますみ さん(佐藤 真澄 さんー中外製薬株式会社 )
Misa さん(富松 美沙 さんーヤンマー建機株式会社)
ヤンマー建機株式会社でエグゼクティブアシスタントをされているMisaさんは、社内のワーク・ライフ・バランス・コミッティを立ち上げ時からリードされています。Misaさんたちのミッションは、従業員を代表し、みんなが働きやすく生き生きワクワクと過ごせる環境作り。
この活動は長い歴史のある日本の製造業で、今までの古い慣習を変えていくという、会社の変革のキーとなる取り組みのひとつです。
このワーク・ライフ・バランス・コミッティを通し、Misaさんは、「チームが一丸となって、目標に向かって前進しているときに、やりがいを感じています」という。
同じ社内とはいえど、コミッティ立ち上げ時はお互いに ”はじめまして” で、所属部署、バックグラウンド、これまでの経歴なども異なるメンバーばかり。Misa さんの初めの大きな役割はチーム作りからでした。「チーム内で信頼関係を築けていると感じる瞬間は、人と人を繋ぐリーダーの仕事の魅力を感じます」とMisaさん。まさに多様な人材の価値が最大限に活かされているチームです。
この活動を通してMisaさんが実感したことは、昔からの慣習を変えるには大きなパワーが必要だということ、そして、会社全体を巻き込んで物事を遂行していくというプロセスは困難がつきものということ。だからこそ、「1つの1つのプロジェクトを進めていく上で、コミッティーメンバーと皆で試行錯誤を繰り返し実現に至ったときは大きな達成感があります」とMisaさん。
ますみさんは、全社自動化推進プロジェクト「中外製薬の RPA」のリーダー。このプロジェクトは、一般的な RPA (ロボティック・プロセス・オートメーション)の枠にとどまらず、業務効率化や生産性向上を目的とした包括的な取り組みとして、 次のようなスローガンを掲げています。
Reconsider Productive Approach(効率的なアプローチを再考してみよう!)
ますみさんは、元々社内ユーザー。「業務を通してRPA を含め多岐に渡るシステムを使ってきたこともあり、プロジェクト推進では、常にユーザー目線でいられることが役立っています」とますみさん。実は、このキャリアチェンジの背景には、RPA 活用をきっかけにIT全般に興味を持つようになったという経緯がありました。ますみさんのご活躍の様子は、「力を入れすぎて三部作になってしまった」という、中外製薬の公式YouTube 動画にてぜひご覧ください。
kinさんは、30代後半のときに、教員を辞めて上京。都内の派遣会社で職探しをするも、紹介する仕事がないと断られ続けたといいます。そこで、VBA(プログラミング言語)での開発を独学で勉強し、VBA 開発業務を担うように。そんな kin さんが VBA 開発の限界を感じ始めていたころに出会ったのが、当時流行し始めていた RPA。たまたま社内掲示で RPA プロジェクトメンバー募集のポスターを見つけ、RPAの活用 トライアルに立候補したことがきっかけで、RPA 開発者としてのキャリアをスタート。さらには、 RPA をもっと学びたいと、UiPath 公式のユーザーコミュニティ UiPath Friends に参加、今では UiPath Friends の運営リーダーとしても活躍。60歳で医薬品業界企業の社内自動化推進チームへの転職を実現しています。
「UiPath Friends での活動を通し、自分の知識の整理のために発信することが役立つと学び、積極的な発信をするようになった」と語るkin さんからの次世代へのアドバイスは、発信のススメ。発信を通じて、 Learn and Return (学ぶこと、学んだことを周りに還元すること)を継続することが、自身のリスキリングに繋がっていること。そして、困ったときは、1人で悩まず、仲間に相談すること。コミュニティを通じて出会った大切な仲間の存在に日々助けられているようです。
パネルを通して、人と繋がることでキャリアの可能性が拡がるとモデレーター UiPath 村上がコメント。
それを受け、Misa さんは、ご自身の活動と重ね合わせ、「社内外で人と繋がることの大切さを実感している」という。社内での交流機会を増やしたことで、部署や業務での関わりを超えた人の繋がりが強まったことをきっかけに、社内公募での部署異動を実現し、新しいキャリアで活躍するケースを紹介。さらに、「ワーク・ライフ・バランス・コミッティの一貫として、他企業との意見交換を行い、そのうちの1社が UiPath であったことがきっかけで本パネルへの参加も実現した」とご自身のキャリアの可能性の拡がりも実感されている。
ますみさんもご自身の業務を通し、「チームワークの大切さが波及していることを感じる」という。中外製薬のRPAを共通言語とし、色々な素養を持った数多くの社内外のプロジェクトメンバーで、お互いの素養を活かし、補完し合うチームになっている。さらに、このRPAの取り組みを広めるため、全国拠点の従業員向けに本プロジェクトの体験プログラムを展開。体験プログラムに参加する社員のスキルは様々ではあるが、IT知識有無にかかわらず、プロジェクトメンバーのチームワークが良いと評判だとのこと。多様な人材の価値が最大限に活かされたチームを体現しています。
これらの例は、女性のキャリアにおける ”コミュニティ” の重要性を示唆していると UiPath 村上は言います。社内外を問わず、コミュニティでの人とのつながりを通し、「自分をさらけ出して意見が言える」「失敗を恐れずにアクションを取れる」など心理的安全性を感じるサードプレイスとして、コミュニティを活用できると、次のキャリアへの一歩に繋がると力説。
本パネルの女性たちのように、社内外のコミュニティでは、キラキラ輝いている女性たちに出会うことができます。コミュニティを通してそういった人たちと繋がることで、キャリアの可能性を広げることができるのは、非常に説得力があります。
UiPath では、ダイバーシティ&インクルージョン促進の一環で、テクノロジー分野における女性の割合を増やすことを重点目標とし、”Women in Automation” の取組みにグローバル規模で力を入れています。
オートメーション分野は、参入障壁が比較的低いことから、テクノロジーにおける他の分野よりも多様性に富んでいるというデータもあります。UiPathは、自動化分野における女性活躍のサポート、就業環境における多様性をより一層尊重することにより、 AI x オートメーションがもたらす新しい働き方の実現に向けて取り組んでいます。
2023年秋に米国ネバダ州ラスベガスで開催された年次カンファレンス、 UiPath Forward VIでは、「Forward Thinkers: Unleashing the Power of Women - 女性のポテンシャルと自動化の可能性を引き出す」として、IT業界の Cクラスの女性リーダーたちによるパネルディスカッションが開催されました。
開催報告ブログ(英語)https://www.uipath.com/blog/automation/empowering-women-in-automation
開催報告ブログ (日本語) https://www.uipath.com/ja/blog/automation/empowering-women-in-automation
日本における Women in Automation では、オートメーションの分野で働く女性たちに注目し、会社の枠を超えた繋がりを通して、一人ひとりのキャリアの可能性を広げるための学びの場を提供します。またUiPath Friendsに参加する女性ユーザー達との交流を通じ、オートメーションをきっかけに輝く女性たちが互いに高め合える環境づくりに励んでいきます。これからの日本の Women in Automationの活動にぜひご期待ください。
「女性の活躍 x オートメーション」のど真ん中にいるUiPath ユーザー企業で働く女性たち3名の貴重なストーリーはいかがでしたでしょうか。オートメーション x 女性の活躍の可能性は無限大であると同時に、DX推進や業務自動化に取り組む皆さん誰もがオートメーションがもたらす未来を形作る担い手です。今回ご紹介した内容が、皆さんが新しい世界に飛び込むための、背中を押すきっかけになったなら幸いです。
Partner Marketing Manager, UiPath
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