UiPath Friendsならどなたでも参加可能な1年に一度のフェスティバル。UiPathユーザーコミュニティ最大の自動化ノウハウ共有の祭典「UiPath Friends Festival 2022」、通称UiFesが、10月22日(土)に開催されました。東京会場と福岡会場をつなぎ、全国からオンライン参加者は400名を超え、大きく盛り上がりました。
今年のテーマは「オートメーションの未来へ繋がれ!みんなで創ろう文化展」。UiPathユーザーの学びと成長を一気に加速し、自動化ノウハウの共有を促進し、そして共に学び合う仲間をみつけられる企画の数々をUiPathユーザー有志の運営メンバーたちが創り上げました。朝から晩まで、楽しみながら学べるUiFes。多彩なコンテンツの中から、一部内容を抜粋してご紹介します。
2022年9月にアメリカ、ラスベガスで開催されたUiPath FORWARD 5は、オートメーション業界最大のグローバルカンファレンスで、全世界から約4,000名が参加。今年はついにJapan Tourが開催され多くの日本からも多くのUiPathユーザーの参加が実現し、イベント中のツィートのスピードなど、日本からの参加者の熱量がすごい!とグローバルの担当者が驚くほど、熱い体験をしていただきました。実際に参加された、みるくぱんさん、やまさきあさん、のりーさん、藤澤せんのすけさんの4名が現場の様子や熱気について語ります。
まずは参加者の写真で綴られた動画を紹介した後1人ずつ写真と共に印象的だったエピソードを振り返りました。
1人目は、お客様先でRPA専任チームとして見積・開発・運用に携わる、UiFes運営メンバーでもある、みるくぱんさん。「バイキング形式の朝食を取りながらセッションが受けられるのがユニークでした。グローバル女子部のセッションの“人とのつながりが大事”という話がとても印象的で、私もいろんな方に積極的に声をかけ友人もできました。ぜひ次は女子部のグローバルコラボを企画したいと思っています」
同じくUiFes運営メンバーのやまさきあさんは、システムエンジニアとしてUiPathの開発や導入支援、教育など日々UiPathにまつわる業務に奮闘中。そのやまさきあさんが「皆さんUのポーズが完璧ですよね!」と紹介したのは最終日のJapan Dinnerの写真です。「参加してUiPath Japanの団結力や、盛り上げようという気合いが感じられたことがとてもよかった」と振り返ります。
UiPathのリセラー・ソリューション営業として活動中の、のりーさんが感動したのは、「とにかくメインアリーナ会場のつくりが凝っていてすごかった」こと。「海外のコンベンションは初参加でしたが、リセラーやパートナー、ユーザー、国籍の垣根を越えたネットワーキングも楽しかったです。あちこちの会場で50枚以上集合写真を撮ったのですが、社会人になってこんな体験は初めて。非日常が味わえました」
藤澤せんのすけさんは、UiPathトレーニングアソシエイトパートナーを行う会社を経営されています。ご自身が注力している市民開発を、海外ではどう進めているかを学ぶのが参加目的でした。「驚いたのは市民開発のセッションは、多分もっとも参加者が多く、いかに注目されているかが体感できました。UiPathパートナー側の参加者だけでなく、企業ユーザーが非常に多く関心の高さも伺えました」
セッションで印象的だったのは「自動化はトランスフォーメーションの原動力」と繰り返し言われていたこととみるくぱんさん。「自動化は自分の業務の負担を減らすだけでなく、それを持ってしてイノベーションを起こすものという言葉が記憶に残っている」と言います。
最後は、印象に残った製品やキーワードを紹介しました。のりーさんは「Document Understanding」を取り上げ「AI技術向上により、書いてある内容を理解してくれる、通称“忖度ロボット”。すごいな、使いたいなと思いました」。藤澤せんのすけさんは新製品のStudio Webをピックアップ。「インストールせずウェブ上でできるなら、さらにハードルが下がり使いやすくなりそう。ぜひ試してみたいです!」。また、やまさきあさんは「Integration Service とConnector Builder」について、「カスタマイズできるようになって多様性が高まった。楽しそうだなと期待しています」と語りました。
最後には、英語苦手な方も「勇気を持って、仲間がいれば怖くない!」と4名全員が断言。興味を持たれた方は、ぜひ来年度ご参加をご検討ください。もっと詳しく知りたい方は、FORWARD 5の参加メンバーによる現地からの体感速報の動画をご用意しています。こちらからご覧下さい。
ランチ休憩後、午後は基調講演からスタート。さおさん、Hakiaiさん、Yuiさん、チーフさんの4名が登壇。今回の基調講演は、それぞれが選んだ4つのテーマについて全員がコメントするという新しいスタイルです。
まずUiPath歴4年半、UiPath Friends歴3年で、お客様先に常駐して開発に携わられているさおさんが選んだのは「コミュニティ参加によるココロの変化」です。さおさんは「自社内で開発に携わっているのは私1人だけ。コミュニティで学ぶきっかけと仲間ができ、楽しんで取り組めるようになりました」と語ります。
Hakiaiさんは「最初は、もくもく会から参加。皆さんの話を聞いたり教えてもらったりすると勉強になる。自分自身が教えるときは、わかりやすい説明を心がけることで、エンジニアとしても成長できました」。
チーフさんは「新しい技術や製品への不安がなくなったのが大きい。イベントで発信するためには間違ってはいけないのでしっかり勉強する。それを繰り返すうちに不安がなくなっていました」。
Yuiさんは「発信することで、どんどん変わる。情報が逆に得られるようになると実感しました。そこからUiPath Japan MVPにチャレンジできるようにもなりました」
推進と開発を担当しながらUiPath Japan MVPとして活躍中のYuiさんが、選んだテーマは「UiPathとコミュニティが秘める熱量」。Yuiさん曰く「コミュニティは個人的な活動。仕事が忙しいと参加しづらくなる。でもメンバーは複数いて、自分が関われない時も誰かが頑張っていると思うと、“頑張らなきゃ”より“頑張りたい”という気持ちに変わってきた。これがラスベガスにみんなで行こうという熱量になり、行った先で海外の熱量を体感して日本のみんなが団結力をもって取り組むという循環へ続いていく」
チーフさんは「僕自身がよくわからないことでも、イベントのテーマにすることで、皆が集まってコンテンツとして完成させていってくれる。仕事ではないのに皆、熱心。仕事が多忙の中でも久々に参加すると、おかえりと言ってくれる熱さもあります」
さおさんは「新製品に敏感な人が多い。何かしら月1回イベントを開催されていて、ブログ発信している人も多い。開催の頻度が高いのも熱量になっています」
Hakiaiさんは「ユーザーの熱量を支える公式の熱量もすごい。ユーザーの質問にすごいスピードで回答があるUiPath Forumや、UiFesのような場をつくるサポートをしてくれる熱量があります」
続いてチーフさんが選んだテーマ。ワークフローの開発やStudioXを教える講師や社内推進の事務局活動をしているチーフさんは、「参加するには何か持ち帰ってほしいとイベントを企画しているので、皆さんがどんな風に仕事に活かしているかを語ってほしい。僕自身はStudioXに触れる機会に出会えたことで、講師の仕事に繋がりました」
さおさんは「コミュニティで知った技術の活用や発信、仲間づくりなどを通じて得られた“積極性”などの心持ち自体が仕事に活きています」。
Yuiさんは「コミュニティで得た熱量は確実に活かせています。“早く行きたいなら1人で行け、遠くに行きたいなら皆で行け”というアフリカの諺に、仲間の必要性を感じました。社内でも呪文のように唱えています」
Hakiaiさんは「1人での情報収集には限界があるので、実際に使ったエンジニアの意見が聞けるのが嬉しい。ユーザー全員で情報共有できている点が役に立っています」
最後は、IT企画部門でUiPathを仕事にいかに役立てるかを日々奮闘中のHakiaiさんのテーマ。「RPA以外のUiPath製品も増えているので、それらの製品を好きな者同士のサークルを発足して、知見を深めて発表して、どんどん輪を拡げていきたいです」
Yuiさんは「製品の技術サークルだけでなく、推進サークルやCoEや、発信のスキルなどに活用することにフォーカスしたユーザーサークルを作っていきたいです」
さおさん「AWSに関心があるので、将来的にはAWSなど他サービスとUiPathを組合わせて世界を拡げて、エンジニアとしての価値向上にも繋げたいです」
チーフさん「UiPathは触るシステムも関わる組織も多いので世界が広がるし、誰かの発信をきっかけに情報収集することで自分の中の世界が広がっていっていくことが楽しいです」
ぜひ、みなさんで知見を共有しあって、未来を創っていきましょう!というHakiaiさんの言葉で基調講演は締めくくられました。
2年ぶりの復活企画、各エリアの状況をQA形式のパネルディスカッションでご紹介します。参加者は、香川在住の中庭正人さん、島根在住の金辰泰(キムジンテ)さん、福岡在住のNagashimaさん。そして富山在住のつぼさんと札幌在住のこうさんが書面で参加されました。
シングルマザーや難民の方と共にRPAなどデジタルスキルを学び合うオンラインコミュニティを運営している金さんは「島根では、私からRPAを切り出さないとなかなか話題には出ない」。
しかし中庭さんは「そこそこ認知度あり」という認識。インフラのエンジニアが本業でUiPathは個人で参加して運営メンバーとして猛勉強中のNagashimaさんも「自分自身が知ったのは2年前ですが、この1年半くらいは利用者が増えている印象」。さらに、つぼさんも「需要は増えた。当初は自動化がメインだったが、最近は一歩進んで効率化するためにUiPathは何ができるか」と実感されています。
中庭さんは、「無理矢理増やしています(笑)。私がUiPathの導入支援をした企業が育っているのも仲間と呼べるかな」と回答。一方2019年から仕事の片手間でUiPathを利用して業務改善をしてきた成果が評価され、現在専任で業務改善を担当している、つぼさんは「職場以外は仲間がいないので、もくもく会が貴重な機会になっている」。こうさんも現状は「いないので、大募集中」。
「オンラインで学ぶというスタイルの団体なので、まだ島根の仲間は増えていません。逆に東京や沖縄、トルコなど海外の仲間が増えています」と回答した金さんは、多様な人材デジタルの育成の取り組みとして、現在注目しているスキームについても紹介。「イギリスで発展したソーシャルインパクトボンドというスキームもがあります。新しい官民連携のしくみで、成果連動型で民間に委託するサービスですが、これが日本でも活用できればと思っています」
後半は、香川県でITと経営のコンサルタントとして中小企業のIT化に携わる中庭さんが、同県の取り組みを紹介されました。「香川県は人口減少による人材不足という課題のため、自治体もRPAについては積極的です。私は中小企業をデジタル技術、RPA、IoTの3つの分野で支援しています。まずセミナーでモチベーションを向上し、専門家を派遣して個別コンサルティング。最後に成果の報告会を実施します。また、留意しているのはあくまで主役は企業であること。ITベンダーと良好なやりとりができる知識を身につけたり、ノーコード、ローコード開発をできるように、私たちはあくまで支援者であることを忘れてはいけないと思っています」
今回のパネルディスカッション参加者は5名ですが、タイトルは“全国47都道府県”。参加者が、まだまだ足りません。ぜひ全国から皆さん、どんどんご参加ください。
今年でUiPath Japan MVP 2022表彰式は第4期です。MVPプログラムは、UiPathコミュニティにおける情報発信や、日本全体にオートメーションを拡げる活動をする方々の中で、顕著に活躍されているプロフェッショナルを、UiPath公式のUiPath Japan MVP(Most Valuable Professional)として認定。毎年10月から1年間に渡り活動していただきます。今期は新規認定者1名と更新認定者9名が表彰されました。ここでは新規認定者の矢倉峻さんのライトニングトークをご紹介します。
矢倉峻さんは、ユーザーのためになる実践的ノウハウをブログで継続的に隔週発信されるなど積極的に活動をされています。これまでSIer企業でアーキテクトとして働きながら常に「誰のためのITか?」に向き合ってきました。
「真に価値があるのは現場主導のIT化ですが、日本ではデジタル人材の確保・育成、アジャイルな組織とプロセスの構築などの課題がありハードルが高いのも事実です。でも、これら課題に対する解決のヒントを持っているのがUiPathだと私は考えます。MVPとして先頭に立ち、オートメーションを推進して、ひとりひとりに開発の楽しさを伝えることで、テジタル化IT活用を支援したいです。担い手は現場の皆さん。いっしょに頑張っていきたいです」と受賞の言葉を語られました。
2021年からの更新認定者は、木野雅富さん、小崎肇さん、塩見潤さん、末武陽一さん、畠山竜太さん、眞鍋忠喜さん、宮城晋二さん、森田唯さん、吉田将明さんの以上9名です。
ライトニングトーク後は、プレゼンターを務めたUiPath株式会社 執行役員ソリューション本部 本部長の犬塚昌利が挨拶を述べました。「UiPathは新しい技術を取り入れながら様々なソリューションを展開しています。しかし、いちばん大事にしているのは、ユーザーの皆さまの声です。製品を活用される中での気づきを、これからもどんどん教えてください。皆さまと一緒にUiPathを拡げていきたいと考えています」
MVPに続き、「UiPath Friends Lovers」の表彰が行われました。UiPath Friends運営メンバーの中から、「リーダーシップを発揮し、自主性、積極性、情熱をもって行動を実践し、コミュニティの成長と発展に多大なる貢献をいただいた方」が表彰されます。
1人目は、「さおさん」のハンドルネームで活躍されている田北沙織さん。実は今回のUiFesでは、なんと3回登壇。UiPath Friendsもくもく会には通算21回連続参加の皆勤賞も達成されています。裏方の役割にも前向きに取り組まれ、情熱的にコミュニティの発展にご尽力いただきました。
そしてもう1人は「みるくぱんさん」こと堀内美沙さん。2021年度UiPath Friendsもくもく会の皆勤賞を達成。ご本人の向上心と成長だけでなく、初参加者の皆さんの質問にも積極的に回答されるなど、温かい交流が印象的です。また『FORWARD5ラスベガス体験トーク』ではパネリストを募り、積極的に学びと経験をオープンに発信してくださいました。
そして昨年からの継続受賞で殿堂入りされたのは、内藤寛之さんと神戸絹子さんです。
内藤さんは基調講演にも登壇。最初は参加者でしたが、いつのまにかイベント開催側となり積極的に活動されています。なかなか理解が追いつかないテーマをあえて取り上げ、メンバーを募り、イベント化して仲間と一緒に課題を解決していったり、コミュニティ初登場のハンズオントレーナーの支援をしたりと、コミュニティリーダーとしてUiPath Friendsの継続的な成長と発展に尽力していただきました。
神戸さんはコミュニティ経験ゼロからスタート。コミュニティリーダーかつムードメーカーとして、特に女性ユーザーを熱心に巻き込んだ、女子部発のノウハウの展開などもリードしていただきました。UiPath Friends ラスベガスでのパネル登壇など、日本国内に留まらない、世界へのチャレンジでも活躍されています。コミュニティにエネルギー、パッションを与えてくださる神戸さんの更なる活躍にぜひご期待ください。
最後には、シークレットゲストとして、UiPath米国本社の共同創立者兼CO-CEOのダニエル・ディネスが登場。代表取締役CEOの長谷川とともにシンガポールからメッセージをご紹介しました。「UiPathを盛り上げていくには、UiPath Friendsは本当に大事な仲間です。ラスベガスで開催されたUiPath FORWARD 5にも20名以上の方が参加されメッセージを発信してくださり、非常に嬉しく感じました。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
表彰式の後は、例年もっとも人気のあるMVPメンバーによる「テック三昧」と「オンライン交流会」で大いに盛り上がりました。現在、当日の全イベントの模様を配信しています。当日ご参加できなかった方、もう一度、聞きたい話がある!という方は、ぜひこちらからご視聴ください。
UiPath Friendsは、ユーザーの皆様が主役です。情報交換や学び、そして交流の場としてこれからも積極的に活動を続けてまいります。現在すでに導入された方も、これからUiPathの導入を考えられている方も、どなたでもご参加いただけます。ご興味のある方は、ぜひ下記からご参加ください。
Japan, UiPath
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