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オートメーションの設計・開発におけるChatGPTの活用ケース

advantages of leveraging chatgpt with uipath automation development

 近年、ジェネレーティブAIの領域は目覚ましい進化を遂げ、メインストリームに移行したと感じています。 

現在、AIを使用して人間が描いたものと区別がつかないアートを作成したり、ブログを書いたり、新しいアプリケーションをゼロから作成したりすることが出来るような世の中になりました。OpenAI社のChatGPTのローンチは、人間らしいテキストを生成できる大規模言語モデル(LLM)であり、数百万人の人々にAIの最近の進歩を明らかにしました。 

このOpenAI社のAPIは、UiPathの製品とも非常に相性が良く、自動化のワークフロー等に活用ができると考えています。この記事では想定される活用ケースをご紹介します。 

 

UiPathの自動化と組み合わせた場合のChatGPTの活用ケース

ChatGPTを組み込んだWebアプリケーションを作成 

UiPathはノーコードでアプリケーション構築ができるUiPath Appsという製品を提供しています。こちらを使うことでRPAやAPI、AIを用いた自動化ワークフローと連携できるインターフェイスを簡単に作成する事ができます。 

例えば、ChatGPTを用いて社内で使える翻訳アプリケーションを作成したい場合、そして誰がいつ、どのようなプロンプトを投げたのか把握したい場合、ChatGPTのAPIをラップするユーザーインターフェースをUiPath Appsで作成できます。 

社内でのAIの利用を監視しつつ、特定の用途として切り出して使用を促すことが可能です。 

 

 

自社で展開しているサービスや新規で取り組もうとしているプロジェクトの最新マーケット情報をいち早く取得する作業なども自動化する事が可能です。 

例えば、特定のトピックのニュースを自動的に取得し、ChatGPTにそれを要約、要約された情報を部門長や部門のニュースレターとしてメールで配信できます。 

さらには翻訳プロセスを挟むことで英語圏のニュース記事もあらかじめ日本語に翻訳し、ニュースレターに組み込むこともできます。 

 

議事録の作成・保存を自動化 

Zoom等のオンライン会議ツールの文字起こし機能にてレコーディングした会議のスクリプトをダウンロードできます。 

議事録を作成するたびにかかる膨大な労力を、このChatGPTとUiPathの製品を使用する事で作成から保存、周知までを自動で行えるようになります。 

例えばオンライン会議ツールからスクリプトをダウンロードしてChatGPTに議事録の作成を依頼するプロセス、またそのレスポンスを元に日付、タイトルをつけた議事録のファイルを作成し、特定のフォルダーへ保存、そしてその共有リンクをSlackやメールを用いて社内メンバーに周知する事が可能です。 

 

テストデータの生成 

開発者が、特定の項目(名前、電話番号、住所など)の特定のフィールドを持つテストデータセットを必要とする場合、ChatGPTはランダムなサンプルデータセットを迅速に生成できます。 

以下は例のプロンプトです。「新たなを入力できるアプリケーションを作成しました。以下のフィールドがレコードとして使用されます:名前、電話番号、住所。東京都に特化したレコードの例を30個生成してください。」 

プロンプトをあなたの地域に合わせたり、Aで始まる名前のみにしたりすることで、出力を簡単にカスタマイズできます。UiPath Test Suiteを用いた自動テストの際にこのTipsを使用するとより効率的なテストが実現可能です。 

 

顧客フィードバックの分析 

ChatGPTの素晴らしい使い方の1つとして、特定の製品に対する顧客フィードバックのテキストを分析し、感情を評価することが可能です。 

例えば、顧客から受け取った製品フィードバックをChatGPTに提供し、次のプロンプトを入力します。 

「このフィードバックの感情を特定し、ポジティブ、ネガティブを割り当ててください。」 

 ChatGPTは迅速かつ正確にメッセージのトーンを識別して応答します。 

自動化を加えることもできます。ロボットがフィードバックリストをChatGPTに送信し、プロンプトを共有し、各メッセージの回答を受け取り、ポジティブ、ネガティブを判定、感情に基づいて、特にネガティブなフィードバックは、自動的にカスタマーサポートに転送することでクレームに迅速に対応する事が可能です。 

リアルタイムの顧客フィードバックの感情分析や意図の抽出には、UiPath Communications Miningを利用する事でより正確で効果の高い分析を得ることが出来ます。 

注:組織は、ChatGPTに個人を特定する情報(PII)を入力する前に、ChatGPTのプライバシーポリシーが組織のプライバシーポリシーおよびデータ使用ガイドラインと一致することを確認する必要があります。 

 

What’s next?

ChatGPTに見られるようなジェネレーティブAIはさらに精度を上げ、新たな自動化のユースケースがまだまだ生まれてくると考えています。 

多くの組織が取り組む必要があることは、ビジネス環境でこれらのジェネレーティブAIツールを一貫性とガバナンスを持って運用する方法です。 

UiPathはこのようなAIの業務自動化への活用方法を、AI Summitのようなイベントで展開していく予定です。このようなジェネレーティブAIと業務自動化とのコラボレーションに関するアップデートをぜひ楽しみにお待ちください。 

編集者注:本記事で表現されている見解は、著者個人の見解であり、必ずしもUiPathの見解を反映するものではありません。 

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Rintaro Yamasaki

プロダクトマーケティングマネージャー, UiPath

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