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スタンダードが確立していない今だからこそ!日本企業がエージェンティックオートメーション活用を検討すべき理由──北米市場で先進ソリューション開発に携わるUiPathのホープ、隈元大樹に聞く

Summarise:

スタンダードが確立していない今だからこそ!日本企業がエージェンティックオートメーション活用を検討すべき理由──北米市場で先進ソリューション開発に携わるUiPathのホープ、隈元大樹に聞く

UiPathが打ち出す最新のAIソリューション「エージェンティックオートメーション」は、AIエージェントを駆使してEnd to Endで業務プロセスを自動化すると同時に、多種多様なAIエージェントを共通基盤のもとで一元的に管理します。ITガバナンスを担保しながら高度なAI活用を可能にするプラットフォームとして、注目を集めています。北米市場ではエージェンティックオートメーションの導入が活発化しようとしており、その最新事情について、UiPathカナダ支社に在籍する隈元大樹に語ってもらいました。

AIエージェントが暴走する!? 食い止められるのは「UiPath Maestro」

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UiPath inc. Solution Architect – Incubation 隈元 大樹

 ビジネスシーンで生成AIをより有効活用するためのソリューションとして、世界中の企業が熱い視線を注ぐAIエージェント。日常生活で使う自然言語でAIに指示を与えると、必要な情報を自ら収集・評価し、それらを処理するプロセスを自動的に呼び出して、自律的に判断しながら業務を実行してくれます。

 AIエージェントは、従来のITツールの枠を超え、人間が担ってきた「判断する」という役割を代替できる、いわば「デジタル従業員」のように働く存在と言うことができます。企業のリソース不足や業務効率化の切り札として期待されています。

 こうした期待に応えるかたちで、現在多数のベンダーがAIエージェントを提供しています。ただ、隈元はこれらを使っていく上で、早くもある問題が持ち上がっていると指摘します。

 「ベンダー各社のAIエージェントを業務や部門ごとに部分最適する形式で導入した結果、組織全体のITガバナンスが効かなくなる恐れが指摘されています。AIエージェントは自律的にタスクを実行できる一方で、ガバナンスを欠けば暴走リスクもあります。そのため、従来のITツール以上に強固な監視体制が求められますが、各ベンダーとも自社プラットフォームに閉じた監視の仕組みしか提供できていないのが実情です」。

 UiPathではこうした課題を解決するため、「UiPath Maestro」というオーケストレーション製品を打ち出しています。UiPath MaestroではさまざまなAIエージェントを単一のプラットフォーム上で統合管理できるだけでなく、人手やシステム、ロボットなどを組み合わせ、業務全体の自動化を安全かつ効率的に実装・管理できるものです。

北米で熱気帯びるエージェンティックオートメーション

契約書レビューなどに活用事例

 隈元によれば、北米では既にUiPath Maestroを中核に据えたエージェンティックオートメーションのソリューションに着目し、実際に導入する企業が増えてきています。

 「ある保険会社では、保険金支払いの依頼書について、これまでは人間が目視で妥当性をチェックしていたため、膨大な時間と人手が掛かっていました。ロボットによる自動化も検討したものの、保険適用基準に複雑かつ曖昧な部分があったため、ロボットでは解決が困難でした。そこでUiPathはエージェンティックオートメーションを取り入れることを提案し、AIエージェントに内容チェックと自動妥当性確認を任せるプロジェクトに取り組んでいます」。

 AIエージェントは、文書の意味を読み取って判断が可能です。上記の事例では、たとえば治療内容を把握し保険適用範囲内かどうかを判定することができます。このように、これまで人間にしか行えないと考えられてきたハイコンテクストな業務も、UiPathによって自動化することができるのです。

 「私が現在ある製造業のお客さまと取り組んでいるのは、契約書のレビューをAIエージェントで自動化する仕組みです。そのお客さまはこれまで、一部の契約書について営業担当者がレビューしていたものの、彼らは必ずしも法律の専門家ではないため、用語などの解釈に多くの労力が掛かっていました。そこでエージェンティックオートメーションを導入し、契約書の簡単なレビューをAIエージェントで自動実行する仕組みを実装すると、レビュー作業全体にかかる手間と時間を大きく削減できました」。

 数々のアーリーアダプター企業がエージェンティックオートメーションを導入し、AIエージェントのメリットを手軽に享受できるようになったため、それに続けとばかりにさらに多くの企業がAIエージェントの自社業務への適用を本格的に検討していると隈元は話します。

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日本企業がAIエージェント活用を拡大するには?

まずはスモールスタートで始め、若手AI人材の育成を

 隈元は先に挙げた事例以外にも、多数の企業とともにエージェンティックオートメーションのユースケースの評価や、実践的なソリューションの共創に日々取り組んでいます。その中には北米だけでなく、日本企業も含まれています。

 日本企業は、世界的にRPAの導入率が高いと言われる半面、AIエージェントに関しては、本格導入に慎重な姿勢です。まだ登場して日が浅く、エンタープライズ分野で活用する上でのベストプラクティスがあまり確立されていないと考えられているのでしょう。ただ、人手不足の一層の深刻化が予想されるなか、AIエージェントを使った業務生産性向上はまさに喫緊の課題であることに違いありません。隈元も、「むしろスタンダードがまだ確立されていない今だからこそ、前向きに取り組むべきなのです」と力を込めます。

 「まずはスモールスタートで自社業務におけるAIエージェントの活用に取り組んでみることをお勧めします。そして、その活動により技術やノウハウを習得した人材を会社がきちんと評価してプロジェクトに登用するなど、AI活用にかかわった人材が活躍の場を広げられるような体制作りを進めていくべきです。人材育成を含めてAIの積極活用を企業全体で推進していく機運を醸成していくことは、若手人材が将来AIを使って業務変革を先導できるようになるために、とても大事なことだと思います」。

 もちろん、タスクによっては自律性のあるAIエージェントよりも、ルールや規律に従って動く仕組みのほうが向いているケースもあるでしょう。AIエージェントとロボットの双方のノウハウを持つUiPathは、状況に応じてベストなソリューションを組み合わせて提供しています。お客さまの業務の最善策を模索を重ねてきたUiPathだからこそ実現できることだと、隈元は語ります。

エージェンティックオートメーションが目指す未来

AIと協働し、人間はよりクリエイティブな仕事にフォーカス

 UiPathはこれからもAI技術の進化を先取りしながら継続的にエージェンティックオートメーションの機能強化を進めていきます。その目指す方向について、隈元は次のように説明します。

 「将来的に、ユーザーがAIに業務要件などを自然言語で投げ掛けるだけで、自動的にUiPath製品やAIエージェント、ロボットなどを組み合わせた最適なソリューションを提示してくれる機能をエージェンティックオートメーションに実装しようと考えています。既に実装計画は進んでおり、完成したときには人間はよりクリエイティブな仕事に専念できるはずです」。

 隈元は、今後AIがさらに発展を遂げ、人々の働き方に多大な影響を与えるはずだと見通します。その「とてもエキサイティング」(隈元)な未来に向け、UiPathの一員として成し遂げたいビジョンを明かしてくれました。

 「2~3年前の時点から見れば、今日のAIがこれほど進化しているとは予測できなかったでしょう。数年後、どこまで進化しているかは読めませんが、人間の知能を超える可能性があります。そんなAIを使ったプラットフォームを、UiPathは提供するのです。AIの発達に伴い、活用は当然のことになるでしょうし、プログラミング未経験の方や技術畑ではない方もAIを活用していくことが重要になります。セキュリティ面も担保するソリューションを提供することで、人間が業務プロセスのデザインにフォーカスできるようにしていきたいと考えています。これからも人とAIがコラボレーションしながら働く未来のワークスタイルの実現に向けて、ソリューション開発を続けていきます」。

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関連リンク:

Digital Marketing Japan Team
Japan PR Team

Japan, UiPath

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