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女子大生にプログラミングの楽しさを伝える! 東大ガールズハッカソン2019が開催されました

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女性開発者を育てるためのIT教育の取り組み

ITなどの理系分野における男女比率の是正は、未来のデジタル人財の育成にとって重要な課題です。内閣府男女共同参画局は『男女共同参画白書 令和元年版』で、大学の女子割合は45.1%であるのに対し、研究者の大半を占める工学・理学分野において女性の割合が特に少ないことに触れています。加えて、小学生女子では国語よりも理科が好きな割合が高いのに反し、中学生になると理系科目が好きな割合は低下、自身を「文系タイプ」と回答する女子が多くなる傾向にあります。

『男女共同参画白書 令和元年版』では、OECDの調査では日本の女子の科学的、数学的リテラシーは諸外国と比較すると高いこと、理系科目を女性教員から学んでいる女子生徒は自身を「理系タイプ」と回答する割合が高いことから、こうした女子の理系回避の傾向は、成績ではなく環境が影響していると分析しています。

このような現状を打破するには、世の中が性別役割分担意識などにとらわれず、子どもたちが主体的に進路を選択するためのキャリア教育の充実や、女性研究者が働きやすい環境を整えることが求められます。理系分野に親しみを感じてもらうための取り組みも必要となるでしょう。

女子大生がプログラミングに触れるきっかけ作りを
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こうした背景のなか、東京大学新聞社は2016年より毎年「東大ガールズハッカソン」を開催しています。ハッカソンとは、ハックとマラソンを組み合わせた造語で、短期集中的にプログラム開発やサービスの考案を行い、そのアイデアや成果を競うものです。

東大ガールズハッカソンの目的は、東大の女子学生に楽しみながら参加してもらい、プログラミングを身近に感じてもらうこと。そのため、プログラミング経験の有無に関わらず興味のある学生ならだれでも参加が可能。第4回目となる今回は、東京大学の学部に在籍する女子学生、計39名が参加し、2~4名で編成される合計9チームに分かれてアンドロイドアプリの開発を行いました。

UiPathも協賛企業として参加し、発表の審査員、参加チームのメンターを務めました。ここからは、当日の様子をご紹介します。

学生らしいアイデアから実用的なアプリが多数誕生
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今大会のアプリ開発のテーマは、「○○×○○」。2つのトピックをかけ合わせて新しい価値を生みだそうという意図が込められています。ハッカソンの1週間前にはアイデアソンを実施し、開発したいアプリのアイデアをチームごとに出し合いました。

ハッカソンの本番は9月20日と21日の2日間。SCSK多摩センターに泊まり込みで行われました。アイデアソンで出したアイデアをもとにターゲットの具体的なペルソナを設定し、どうしたらターゲットに使ってもらえるアプリになるか、サービス・機能やUIなど多岐に渡って考案しながら開発をすすめます。もちろんプログラミングも自分たちで行わなくてはなりません。限られた時間内でアイデアを形にする必要があるため、どのグループも1日目は夜遅く、翌日も早朝から作業に取り組んでいました。

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プレゼンの持ち時間は各チーム3分。コンテストではアプリの挙動やプロダクト理念、ユーザーへの親切さ、社会へのインパクトに加え、発表の面白さも評価されます。

UiPath社員がメンターを務めたチームは、「天気×キラキラしたい×だらだらしたい」をキーワードに、当日の天気に合わせて、自分好みのコーディネートを提案してくれるアプリ「Shining Idle」を開発しました。将来的にはAIによる画像認識を利用できるようなアップデートも視野に入れたシステムで、ランダムに表示される服装の中から好きなコーディネートを選び、表示された服装に対してフィードバックを与えると、自分好みのコーディネートを提案してくれるプログラムとなっています。ペルソナに設定した女子大生の日常を描いた寸劇でアプリの使用シーンもイメージさせるなど、工夫を凝らした発表をしていました。

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他にも、「高齢者×インスタグラム」、「東大生×ランチの最適化」「東大生×コミュニケーション」「smart phone × little tasks」などをキーワードに、自身の学生生活や日常の経験と密に結びついたアイデアを生かしたアプリが披露されました。発表後の質疑応答でも互いのチームに積極的に質問を投げかける姿が見られ、コンテストはおおいに盛り上がりました。

達成感で笑顔あふれる表彰式「もっと学びたい」

続く表彰式では各協賛企業の審査員が選んだ協賛企業賞、さらに審査員の投票数で決まる最優秀賞が発表されました。

UiPath賞は、「街探し×マッチング」をキーワードに、引越しを検討中の女子大生におすすめの街をマッチングしてくれるアプリ「machi」を開発したチームが受賞。

「machi」は、引越しのときに物件を検索するツールはあるけれど、自分が住みたい街を探すツールがないという点に着目し、開発されました。自分が住む街に欲しい要素、不要な要素を5段階評価で入力、家賃や勤務地などの情報を登録すると、ランキングでおすすめの街を表示してくれる仕組みです。街の基本情報や口コミも表示され、自分に合った街が簡単に探せる仕様となっています。

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審査員となった当社社員は講評で「短い期間でこれだけの開発ができるのは素晴らしいと思います。非常にポテンシャルを感じるプロダクトだと思ったので、選びました。2日間お疲れさまでした」とコメントしました。

「machi」は全部で3つの企業から協賛企業賞に選ばれるという高評価で、最優秀賞にも輝きました。チームのメンバーは、「引っ越し先を検討するという自分が直面している課題を解決できるアプリを作りたいと思って取り組みました。実現できて嬉しいです」「アイデア出しから実際にプロダクトを作成するという、新しいプロダクトやサービスを生み出すプロセスを短い期間で体験できるとても貴重な経験ができたと思います」と語ってくれました。

他の参加者からも「プログラミングは初めてで、開発は難しかったけれど、2日間でここまでできて自分でもおどろきました」「アプリ開発の複雑さを実感でき、もっと学びたいというモチベーションにつながりました」「アイデアソンで出したアイデアが複雑で高度だったけど、かなり近いところまで自分たちの手で実現することができて嬉しかったです」などの声が上がりました。

より多くの女性開発者が活躍できる社会を目指して

ハッカソン参加者の中には今回初めてプログラミングに取り組んだ学生もいましたが、彼女たちの感想からも分かるように、プログラミングの奥深さや面白さに気付き、自分の中の新しい可能性を発見するきっかけとなったことでしょう。

これからのデジタル人財の育成、女性のIT業界進出を推進するには、「女性だから向いていないかも」という意識を払しょくし、「面白そうだからやってみよう」と気軽に取り組めるイベントや、そうした意識を引き出せるような環境を提供していくことが必要です。

UiPathでも、有志のユーザーによるコミュニティ「UiPath Friends」の活動の一環として、女性ユーザーコミュニティである「UiPath Friends Women's Community」を結成。女性開発者同士が気軽に思いを語り合い、情報交換をして互いのスキルアップ・モチベーションアップにつなげられるような活動を始めています。今後も女性開発者支援の取り組みを進め、デジタルテクノロジーを通した自己実現を可能にし、誰もが輝ける社会づくりに貢献していきたいと考えています。

UiPathの女性コミュニティの活動の様子やイベント開催予定を、是非下記よりご覧ください。

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詳しくはこちら

(参考文献)

内閣府男女共同参画局『男女共同参画白書 令和元年版』

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r01/zentai/index.html

Topics:

教育

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